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...... 2024年03月01日 の日記 ......
■ 《 小犬のワルツ 》   [ NO. 2024030101-1 ] s

【 ワルツ 第6番 変ニ長調 Op. 64-1 】

ショパン,フレデリック・フランソア 〔ポ〕
(1810.03.01〜1849.10.17) 39歳 結核



ピアノの詩人と呼ばれたショパンは、
214年前の3月1日にポーランドの首都
ワルシャワ近郊のスカルベック伯爵夫人の
所有地であるジェラゾーヴァ・ヴォラで生まれた。

フランス人の父が、伯爵家のフランス語の
家庭教師として住み込んでいたためである。
母は伯爵夫人の遠縁にあたり、古いポーランドの
貴族出で、家政婦として働いていた。

2人の間には、4人の子どもが生まれたが、
ショパンは姉と妹2人の間の長男だった。
父はその後伯爵家を出て、学校の
フランス語教師として一生を終えた。

友人のリストが紹介して知り合った8歳年上の
女流小説家のジョルジュ・サンドとの恋愛関係は、
27歳のときから9年間続いたが、彼女の
先夫との間の2人の子どもの養育に関して
意見が合わなかったことが原因で別れている。
しかしその間、「ピアノ・ソナタ変ロ短調」など
円熟期の名曲を次々と生み出した。

ショパンはワルツ(円舞曲)を21曲作曲しているが、
生前に出版されたものは8曲にすぎなかった。
彼のワルツの作品は2種類に大別されるが、
「作品18“華麗な大円舞曲”」のように実際の
舞踊を理想化したものと、もう一つは
「作品69ー1“別れのワルツ”」などのように、
ワルツの形式を借りた叙情詩的、
空想的なワルツで、ワルツのリズムよりも
マズルカのリズムに近いものである。

ショパンは、ヨハン・シュトラウスのような、
実際の舞踏会向きの作品は創れなかったが、
優美で、高雅な作品だった。

「ワルツ 変ニ長調 作品64-1」は、“小犬のワルツ”
として知られ、彼のワルツの中では最も短く、
かつ最も演奏される機会が多い曲で、ショパンの
在世中公表されたワルツとして最後のものである。

ジョルジュ・サンドが飼っていた小犬が、
自分の尻尾を追ってグルグル回る癖があったので、
彼女がその様子を音楽にと勧め作られたとされる。
軽快で滑らかな指先の技巧で、
流れるような演奏が求められる。

1847年にデルフィーナ・ポトツカ夫人に献呈された。



(ピアノ)ウラディーミル・アシュケナージ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪






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