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...... 2024年02月24日 の日記 ......
■ 《 宗教音楽作曲家 》   [ NO. 2024022401-1 ] or

【 長い奉献のためのモテット H. 434 】
   
シャルパンティエ,マルカントワーヌ 〔仏〕
(1636.06.26〜1704.02.24) 68歳



芸術家の家庭に生まれたシャルパンティエは、
初め画家志望で年少のころイタリアに赴き、
その後ローマで音楽の勉強をした。
当時の人々からは、完璧な作曲家と
高く評価されていた。

彼は、十七世紀末のフランスでは重要な地位を
占め、ミサ曲・詩篇・モテトなど多くの作品を
残しているが、ことにオラトリオ・カンタータなどの
分野では、劇的スタイルにおいて代表的な
フランスの作曲家である。

学識教養ある音楽家のシャルパンティエは、
1679年から皇太子の私的なミサの
音楽作曲を委任された。
1680年からは、8年間ギーズ家令嬢の
お抱え音楽家を、さらに、イエズス会学校と
サン・ルイ教会礼拝堂指揮者も勤めた。

オルレアン公の作曲教師として、公のために
「伴奏手法要解と作曲法小概論」を書いている。

1698年に、パリの王室所属の由緒ある
サント・シャペルという教会の少年聖歌隊楽長となり、
1704年2月24日に68歳で世を去るまで
この職にとどまった。

「長い奉献のためのモテット」は、楽長に
就任したころに作曲したと考えられている。
サント・シャペルは、ノートルダム大聖堂の近くにある
小さな教会で、夏の音楽会などでは太陽が
沈むにつれてステンドグラスが、燃えるような赤から
深い青へと色彩が変化していくのを楽しめる。

サント・シャペルの隣には、高等法院(裁判所)があり、
毎年11月中頃の再開に際し司法官全員が
深紅の服をまとって儀式に出席していた。
そのため、このときのミサは赤ミサと呼ばれていた。

この曲は最初「赤ミサでの奉献のためのモテット」
というタイトルだったが、おそらく別の機会に
再演されたときに「長い奉献のためのモテット」と
変更されたとおもわれる。
「奉献」とは、パンとぶどう酒を祭壇に捧げる
その儀式で、重要な儀式に相応しく5人のソリスト、
4声部の大合唱、管楽器、弦楽器、オルガンという
堂々たる編成になっている。
この歌詞の出典は不明である。

〔モテット 〕
中世・ルネサンス時代を最盛期とする重要な声楽曲の名称



(古楽器)コンセール・スピリチュエル
(指揮) エルヴェ・ニケ      
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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