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...... 2024年02月22日 の日記 ......
■ 《 最後の作品 》   [ NO. 2024022201-1 ] v

【 ミケランジェロの詩による3つの歌曲 】
    
ヴォルフ,フーゴー 〔墺〕
(1860.3.13〜1903.2.22) 42歳 神経障害
         

            
ヴォルフは18歳のころ最初の霊感の噴出をおぼえ、
歌曲の作曲を始めたが、その後、ウィーンの
週刊紙の音楽批評を担当し、深い造詣と
毒舌にあふれた鋭い批評を書き続け、
ウィーン楽界の話題の的となった。

28歳のころ、再び天才の噴出が始まり、
霊感は止まることを知らず、多くの歌曲が生まれた。
しかし、31歳の終わりころ不意に
霊感を感じなくなってしまった。

約2年後には不毛の苦しみと、失意から
抜け出すことができ、作曲は続けられたが、
37歳のころからヴォルフの神経は
正常さを失い始めていた。

脳卒中の前兆が明らかになり、彼は様々な奇行や、
言動により友人たちを驚かせるようになった。
医者の命令で精神病院に収容されたが、
4ヶ月後には退院・・・翌年に発作が再発し、
再び脳病院に収容・・・
自ら湖に投身自殺を計ったが未遂に終わった。

121年前の2月22日に狂気の状態のまま
ウィーンで42年の生涯を閉じた。
彼の遺体はウィーンの中央墓地に、彼の尊敬した
ベートーベンとシューベルトの傍らに葬られた。

ヴォルフの作品は数百曲に達する歌曲が
ほとんどで、他にはオペラ「お代官様」と、
弦楽四重奏のための「イタリア・セレナード」が
今日まで生命を保っているにすぎない。

ヴォルフの最後の作品となった
「ミケランジェロの詩による3つの歌曲」は
1897年3月に作曲された。

「彫刻家はもちろん、深いバスで歌うに違いない」と
言って、低音部記号による、バスのための
作品として作曲した。

1. しばしば私は思う      
2. 生あるものはすべて滅ぶ   
3. 私の魂は待望の神の光を感ずる



(バス) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ
(ピアノ)ゲロルト・フーバー     
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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