【ボッケリーニのメヌエット】 ボッケリーニ,ルイジ 〔伊〕 (1743.02.19〜1805.05.28) 62歳
イタリアが生んだ十八世紀後半の優れた チェリストであり作曲家のボッケリーニは、 281年前の2月19日にイタリアのルッカで生まれた。
チェロとコントラバス奏者の父親から音楽を習い始め、 13歳にしてチェリストとして、公開演奏を始めた。 ローマに留学した後はイタリア、フランス、ドイツ、 スペインの各国を中心に演奏旅行をして活躍した。
26歳のときから、スペイン宮廷の王子ルイスの 室内楽作曲家兼演奏家として、マドリードに移り、 王子の死後はベナベンテ大公妃の音楽家として、 スペインにとどまった。 チェロの好きな、プロイセン皇太子フリードリヒ・ ヴェルヘルムにも曲を献呈している。
彼の作品は、美しい旋律、典雅な形式、軽快な 感情を特徴としていて、しばしばハイドンと 比較されるが、ハイドンの深さと力には欠けるため、 500曲を越える多作にもかかわらず、 現在演奏される曲は極めて少ない。
最も有名なのは「弦楽五重奏曲ホ長調G. 275」の 第3楽章「ボッケリーニのメヌエット」で、 ピアノ曲にも編曲されている。
G.は、モーツアルトのK.(ケッフェル)のように、 作品を整理した人名で、ボッケリーニの作品を 整理して番号をつけたジェラールからとっている。
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