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...... 2024年02月10日 の日記 ......
■ 《 出世作 》   [ NO. 2024021001-1 ] o

【 歌劇「ナブッコ」】

ヴェルディ,ジョゼッペ
  フォルトゥニオ・フランチェスコ 〔伊〕
(1813.10.10〜1901.01.27) 87歳 心臓病

シエピ,チェーザレ〔伊〕
(1923.02.10〜2010.07.05) 87歳    



20世紀のイタリア・オペラ界を代表するバス歌手の
シエピは、101年前の2月10日にミラノで生まれた。
18歳のときに、フィレンツェでの声楽コンクールに
優勝し、北イタリアのスキオで「リゴレット」の
スパラフチーレ役でデビューした。

しかし、ドイツ軍の占領により、スイスに亡命したため
本格的なキャリアは戦後に開始された。

1945年にヴェネツィアのフェニーチェ劇場での
ヴェルディの「ナブッコ」で、ヘブライ人の大祭司
ザッカリア役で大成功を収め、翌年にはミラノの
スカラ座主催のコンサートのソリストとしてデビューした。

その後スカラ座で立て続けに出演し、第一級の
バス歌手として評価を固め、1994年11月の
ウィーンでのベッリーニの「ノルマ」を最後に引退した。

イタリア・オペラ史において、1842年の「ナブッコ」から
1871年の「アイーダ」までの30年間は特に
「ヴェルディの時代」と呼ばれ、歌手の技量に
依存する度合いが高いベルカントが衰退してゆき、
代わって劇を重視した作品構成が主流となった
転換期に相当する。

1840年に妻のマルゲリータを、その前年に1歳の
息子のイチリオを亡くしていて失意の余り
音楽から身を引こうと考えていた。

そんなときに、街中でスカラ座支配人のメレッリに
偶然会い、旧約聖書のナブコドノゾール王を
題材とした台本を渡された。

やる気のないヴェルディは、帰宅し台本を放り
出したものの、開いたページの台詞
「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」が眼に
入り、再び音楽への意欲を取り戻した。

そしてヴェルディの3作目となる第4幕の「ナブッコ」は
1841年の秋に完成させて、1842年3月9日に
ミラノ・スカラ座で初演され、成功を収めた。
春には8回、秋にはスカラ座新記録となる57回
上演され、ヴェルディは、社交界の寵児となった。

合唱「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」は、
第3幕第2場で歌われ、最も有名なナンバーである。





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