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...... 2024年02月07日 の日記 ......
■ 《 異国趣味 》   [ NO. 2024020701-1 ] co

【 スペイン交響曲 ニ短調 Op. 21 】

ラロ,エドゥアール 〔仏〕
(1823.01.27〜1892.04.22) 69歳



ラロは、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲を
4曲完成させている。

     「ヴァイオリン協奏曲第1番ヘ長調」(1872年)
     「スペイン交響曲」(1873年)
     「ノルウェイ幻想曲」(1880年)
     「ロシア協奏曲」(1883年)

3曲はスペイン、ノルウェイ、ロシアと地名が
冠されていて、異国趣味を各所にみることができる。
4曲ともヴァイオリン協奏曲だが、
めずらしい標題がついている。

「スペイン交響曲」は、ヴァイオリン協奏曲第2番に
あたるが、全曲にわたって独奏ヴァイオリンが、
多彩な効果をそえる管弦楽の中に、
巧妙に融合されていることや、全曲が5つの楽章からなり、
ふつうの協奏曲のあり方とは非常に趣きの
異なった形式をとっていることから、
協奏曲とされなかったのだろう。

この曲を聴いたチャイコフスキーは、
「きわめて愉快な新鮮で明るい曲で・・・
深刻であることを望んでいない」と、
メック夫人に宛てた手紙に書いている。

初演は1875年2月7日、彼の友人である
スペイン生まれの大ヴァイオリニストの
サラサーテ(1844〜1908)によって行なわれて
大成功をし、ラロは一流の作曲家として
認められるようになった。
曲はサラサーテに捧げられた。

サラサーテは初演の際、第3楽章を省略して
演奏したが、今日でも省いて演奏されることが多い。

ラロは祖父がスペイン人で、スペイン系の血を
ひいていることもあって、「スペイン交響曲」では
特異なリズム、旋律、濃厚でスペイン風な
情緒を漂わせている。

     第1楽章 Allegro non troppo
     第2楽章 Scherzando: Allegro molto
     第3楽章 Intermezzo: Allegretto non troppo
     第4楽章 Andante
     第5楽章 Rond: Allegro



(ヴァイオリン)江藤俊哉              
(管弦楽)   ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)    エドワード・ダウンズ        
               ♪ 私が聴いた音源 ♪




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