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...... 2024年02月05日 の日記 ......
■ 《 シェークスピアの悲劇 》   [ NO. 2024020501-1 ] o

【 歌劇「オテロ」】
     
ヴェルディ,ジョゼッペ
  フォルトゥニオ・フランチェスコ〔伊〕
(1813.10.10〜1901.01.27) 87歳 心臓病



イタリア歌劇の大作曲家であるヴェルディは、
61歳のころから田園生活にふけり、長い沈黙の生活を
送っていて、訪ねて来る人さえ謝絶していた。
 
しかし、ただ一人作曲家で青年理論家の
ボイート(1842〜1918)だけは例外だった。
彼は、シェークスピアの悲劇「オセロ」を脚色したが
自分の作曲能力では十分に表現できないと悟り、
ヴェルディのもとに台本を持参した。

それは1880年のことで、67歳になっていた
ヴェルディは、この台本を手にするや、異常な
霊感に襲われて、作曲をすることを決意した。

だが、きわめて慎重に、彼の全精力がこの野心的な
作品にそそがれ、全4幕のオペラが完成をするまでに
7年の歳月を要し、音楽的で力強い作品となった。
初演されたのは、1887年2月5日、
ミラノ・スカラ座でのことで、大成功をおさめた。

日本では「カーピ・イタリア歌劇団」が、大正14年に
帝劇で初演して以来上演されることはなかったが、
昭和26年に二期会によって演奏会形式で
上演されたのが、邦人による初演になる。

その後、昭和28年10月に日比谷公会堂で、
邦訳により、グルリットの指揮で
オペラとして上演された。

さらにその後、NHKが招いた第二次イタリア歌劇団
公演で昭和34年2月4日に東京宝塚劇場で、
管弦楽N饗により上演された。

黒人でオテロはアフリカのモール人で、
ヴェネツィア軍に加わり、数々の手柄をたて
キプロスの総督に任ぜられた。
妻は、ヴェネツィアの貴族の娘のデスデモーナで、
愛するあまり誤解をし、デスデモーナを殺してしまい、
自分も短刀を突き立て、息絶えて幕がおりる。

第4幕で歌われる、英国民謡風の美しい調べの
「柳の歌」と「アベ・マリア」は、このオペラの
代表的な曲として知られている。

第1幕 キプロスの港    
第2幕 庭園に面する城の一室
第3幕 城の大広間     
第4幕 デスデモーナの寝室 



ー第4幕からー

(ソプラノ)   アンナ・ネトレプコ      
(メゾ・ソプラノ)サラ・ミンガルド       
(管弦楽)  マーラー・チェンバー・オーケストラ
(指揮)     クラウディオ・アバド     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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