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...... 2024年02月03日 の日記 ......
■ 《 記念碑的な名曲 》   [ NO. 2024020301-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64 】
    
メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・
              フェリックス 〔独〕
(1809.02.03〜1847.11.04) 38歳  



メンデルスゾーンは215年前の2月3日に
裕福な銀行家の子としてハンブルクで生まれた。
ユダヤ系ドイツ人の家系で、父は銀行家、
祖父は哲学者、ゾロモン家出の母はベルリンの
ユダヤ系銀行家の娘だった。

子どものころから、オーケストラの演奏が
できるような邸宅に住み、幸福な音楽家の
一生だったともいえるのだが、1847年に仲の
良かった姉ファニーの死が過労の神経にこたえ、
38歳の若さで短い生涯を終えてしまった。
彼の良き妻だったセシルも、34歳の若さで
6年後に結核で彼のあとを追っている。

メンデルスゾーンは作曲家としてはまれにみる
多幸な生涯で、多くの作品を書いた。

ヴァイオリン協奏曲は、ホ短調と13歳のときに
作曲したニ短調の2曲しか残さなかった。

ホ短調は35歳の作品で、メンデルスゾーンの全ての
作品の中で最もすぐれたものであるばかりでなく、
ドイツ・ロマン派の生んだ最も豊麗な協奏曲として
記念碑的な意義をもつ作品である。

メンデルスゾーンの作品の特徴である、
やわらかいロマン的情緒と均斉のとれた形式美が、
豊かにしっくりと調和していて、魅力的なバイオリンの
扱いで、歌と華麗な技巧をたくさん盛り込んでいる。

この名曲は、29歳のときに着想されたが、
完成したのは6年後のことだった。
翌年の1845年3月13日ゲヴァントハウスの
演奏会で初演され、成功であった。

全曲は3つの楽章からなり、それらは
中断することなく演奏される。

第1楽章は幸福と、満ちたりた者の憂愁とをもったような
美しい旋律で始まり、情熱的に曲は結ばれる。
抒情的な甘美な第2楽章。
軽快でもあり、情熱的でもある第3楽章は、
力強く全管弦楽の演奏で曲を終わる。

    第1楽章 Allegro molto appassionato 
    第2楽章 Andante
    第3楽章 Allegretto non troppo - Allegro molto vivace



(ヴァイオリン)アルフレード・カンポーリ
(管弦楽)   ロンドン交響楽団    
(指揮)    エードリアン・ボールト 
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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