 【 法王マルチェルスのミサ曲 】 パレストリーナ,ジョヴァンニ・ダ 〔伊〕 (1525 ? ~1595.02.02) 70歳?
 イタリア・ルネサンス後期の音楽家のパレストリーナは、 本名はジョバンニ・ピエルルイージだが、 ローマ近郊のペレストリーナで生まれたことから、 生誕地名で呼ばれている。
彼の作品は、順次進行を主体とした簡素、 平穏、緻密な合唱様式で、 パレストリーナ様式と称されている。 後に活躍したクレメンティの対位法的様式は、 彼がパレストリーナの作品を聴き、 大きな感銘を受けたことによるとみられる。
彼は、カトリックの宗教曲を多く残しているが、 代表作である「教皇マルチェルスのミサ」は 非常に厳粛なもので、全曲が歌詞の単純な 朗唱的な手法によって貫かれていて、 古典的教会複音楽の傑作である。
この作品の作曲にとりかかったとき、 パレストリーナは法王庁聖歌隊員だった。 そのときの法王はマルチェルス二世だったが、 在位わずか22日間で法王は世を去り、 完成された作品は、感謝をこめて法王に捧げられた。
1. Kyrie 2. Gloria 3. Credo 4. Sanctus 5. Benedictus 6. Agnus Dei

(合唱)タリス・スコラーズ (指揮)ピーター・フィリップス ♪ 私が聴いた音源 ♪
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