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...... 2024年01月26日 の日記 ......
■ 《 喜劇 》   [ NO. 2024012601-1 ] o

【 歌劇「薔薇の騎士」Op. 59 】
       
リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク 〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病
      

         
十八世紀中頃の帝政オーストリアの華やかな時代の
ウィーンの貴族生活の一面を描いた「ばらの騎士」は、
詩人フーゴ・フォン・ホーフマンスタールが
とくにR.シュトラウスのために書いた喜劇で、
ドイツ語の3幕からなるオペラである。

ホーフマンスタールの台本は前作「エレクトラ」に
次ぐ2作目の作品で、圧倒的な大衆的成功をおさめた。
彼とは、ホーフマンスタールが病没するまで、
協力関係が続いた。

シュトラウスは「薔薇の騎士」を境にそれまでの
前衛的手法から一転して、保守的傾向を強め、
当時興隆しつつあった新ウィーン楽派などとは
一線を画す路線を歩み始めた。
  
「サロメ」「エレクトラ」は、悲劇だが、「薔薇の騎士」は
喜劇で、官能的に強列なものではなくて、
陽気で分かりやすくできている。

和声や管弦楽法などは、ワーグナーの
影響から脱して個性的になり始めている。
古いモーツァルトの匂いが感じられる。

「薔薇の騎士」は、1911年1月26日に
ドレスデンの宮廷歌劇場で初演された。

メゾソプラノのオクタヴィアン伯爵は
女装してマリアンドルとしても登場する。
第3幕で歌われる、オクタヴィアン伯爵と
ゾフィーと公爵夫人の三重唱は、
R.シュトラウスの葬儀で演奏された。

1925年には、映画音楽「薔薇の騎士」作品112
も作られている。

更に1945年には全曲から選んだ場面を
音楽の切れ目なく、交響詩に編み直したような
構成となった「組曲」も出版された。



ー「薔薇の騎士」組曲ー

(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) クリスティアン・ティーレマン   
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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