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...... 2024年01月22日 の日記 ......
■ 《 交響曲風 》   [ NO. 2024012201-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調 Op. 15 】

ブラームス,ヨハネス 〔独〕
(1833.05.07〜1897.04.03) 63歳 肝臓病


  
ブラームスは2曲の協奏曲を残しているが、
25歳のときに作曲した第1番は、
彼の初期の作品に属し、管弦楽を扱った
最初の大規模な作品となっている。

「第1交響曲」を完成したのは、18年後のことなので、
このピアノ協奏曲での管弦楽の技法は
まだ円熟したものとはいえず、青年らしい
疾風怒濤的な情熱で、すべてが押しまくられて
いるといった感じである。

独奏ピアノは、管弦楽と対等なものになっていて、
交響曲風な性格をもっている。

この作品は、クララ・シューマンや名ヴァイオリストで
指揮者でもあったあったヨアヒムなどに相談しながら、
4年の歳月をかけて作曲し、完成の翌年
1859年1月22日、ハノーヴァーの宮廷劇場の
第3回予約演奏会で、ブラームス自身のピアノ独奏、
ヨアヒムの指揮により初演された。

しかし、初演と第2回目は不評を受けた。
思わぬ失敗の打撃と、これより少し前の
恋人アガーテとの別離の苦悩とが重なって、
ブラームスはハンブルグに引きこもってしまった。

その後少しずつ認めるようになってきたこの作品は
初演から14年後の1873年に、クララのピアノで
演奏されて大絶賛を受け、今ではブラームスの
情熱とロマンティシズムが聞こえてくる傑作として、
広く演奏され、愛されている作品の一つとなった。

     第1楽章 Maestoso
     第2楽章 Adagio 
     第3楽章 Rondo: Allegro non troppo - Più animato



(ピアノ)ルドルフ・ゼルキン  
(管弦楽)クリーブランド管弦楽団
(指揮) ジョージ・セル    
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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