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...... 2024年01月23日 の日記 ......
■ 《 ゆるやかに 》   [ NO. 2024012301-1 ] or

【 弦楽のためのアダージョ Op. 11 】
            
バーバー,サミュエル 〔米〕
(1910.03.09〜1981.01.23) 70歳
       


現代アメリカの作曲家の中では、保守的な
手がたい作風、ロマンティックな叙情性を
特色として高い地位を占めていたバーバーは、
ペンシルヴァニア州のウェスト・チェスターで
生まれ、43年前の1月23日にニューヨークで
70年の生涯を閉じた。

アルト歌手の伯母ルイーズ・ホーマーと、
その夫で作曲家のシドニーに音楽的影響を
与えられ、音楽的才能を開花させた。

14歳から21歳まで、フィラデルフィアの
カーティス音楽学校で学び、数々の賞を得ている。
後にカーティス音楽学校で教えた。

イタリアにも留学したが、伝統的な彼の作品は
豊かで華麗な旋律が特徴である。

第二次世界大戦中の1942年軍隊に入隊、
陸軍航空隊に委託、飛行機の擬音効果などを
入れた交響曲第2番などを書いている。

「弦楽のためのアダージョ」は、イタリア留学中に
作曲した「弦楽四重奏曲第1番ロ短調」の
第2楽章を弦楽オーケストラ用に
編曲したものである。

楽器編成は、5部の弦を第2ヴァイオリンと
チェロを更に2つに分けた7声部の編成で、
全曲70小節にみたない小曲だが、清澄な
抒情美と情熱をたたえた逸品である。

原曲は1937年、編曲はその翌年、初演は
その年の11月に、トスカニーニ指揮の
NBC交響楽団によってニューヨークで行なわれ、
伯母のルイーズと伯父のシドニーに捧げられた。

この曲は、オリヴァー・ストーン監督の映画
「プラトーン」など、いくつかの映画に使われている。

adagioは、ゆるやかに・・・イタリア語の〈心地よい〉
の意味から出た語だが、疲れた心身を癒すには
このテンポが良いかもしれない。



(管弦楽)ボストン交響楽団 
(指揮) シャルル・ミンシュ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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