 【 オリエンタル 0p. 50-9 】 キュイ,ツェザル 〔露〕 (1835.01.18〜1918.03.24) 83歳

キュイは、189年前の1月18日にヴィルノで生まれた。 父はフランス士官で、ナポレオンのモスクワ遠征に 参加し、退却の際に負傷してポーランドにとどまり、 リトアニア人と結婚してキュイが誕生した。
幼少のころ音楽を学んだが、15歳でペテルブルグの 陸軍工兵学校に入学し、7年後に卒業したころに バラキレフと知り合い音楽の指導を受け、 ロシア国民楽派(力強い仲間)(五人組ーバラキレフ、 リムスキー=コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディン) の一人として活躍したが、五人の中では 最も名の知られていない作曲家である。
彼は建築学の権威で、音楽家としては 生涯アマチュアとして過ごした。
キュイはフランス人を父として生まれたので、 作品にも国民的色彩よりも、フランス風な 洗練された味を示すものが多い。 10曲のオペラの他に多くの器楽小品や歌曲を 残しているが、そのほとんどが今日では あまり演奏されない。
バイオリンとピアノの組曲「万華鏡」の第9番目の 曲の「オリエンタル」は、セルビア民謡「明るい太陽」を 基にしていて、アジア的な影響が強く残っているので 東洋的な感じを与える。 この曲だけが非常にポピュラーである。

(ヴァイオリン)ソフィー・ルモイエ・ヴァレツ (ピアノ) フィリッパ・ノイテボーム ♪ 私が聴いた音源 ♪
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