 【 管弦楽のための木挽歌 】 小山 清茂 〔日〕 (1914.01.15〜2009.06.06) 95歳
 大正3年1月15日に元長野市で生まれた 小山清茂は、長野師範学校での音楽の授業で、 師のピアノを聴き、長野・東京で教職に 就いた後も音楽の研鑽を重ねた。
1945年に「管弦楽のための信濃囃子」が 第14回音楽コンクール作曲部門で 第1位に入賞し、その後代表作となる 「管弦楽のための木挽歌」(1957)など数々の 作品を発表、戦後を代表する作曲家としての 地位を築きあげた。
2009年(平成21年)95歳で世を去った。 中島敦と太宰治と松本清張が同年生まれである。
小山の作品からは、故郷長野の自然、素朴で 温和な人情味が感じられ、日本古来の伝統音楽や 民謡を用い西洋音楽として構築する手法は 独自の魅力を生み出している。
九州地方の民謡の木挽き歌を主題とした 「管弦楽のための木挽歌」は洒落っ気がありながら 決して「下品」に堕さず民衆の心からの喜びを 表現し尽くした変奏曲作品で、4つの部分からなる。
A : テーマ B : 盆踊り C : 朝のうた D : フィナーレ
日本の全ての管弦楽曲を代表する名作で 代表作である『管弦楽のための木挽歌(こびきうた)」は 小学校の音楽の教科書に鑑賞教材として載っていて、 日本の初等教育を受けた者は誰しも 耳にした事のある、日本の管弦楽作品となっている。
この曲の人気は初演以来高まり、作曲者自身に よって吹奏楽用にも編曲(1970)されていて、 吹奏楽版の演奏頻度の方が、その演奏人口の 裾野の広さを反映して、遥かに高い。

(管弦楽)NHK交響楽団 (指揮) 岩城宏之 ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|