 【 合奏協奏曲 第3番 ハ短調 Op. 6の3 】 コレルリ,アルカンジェロ 〔伊〕 (1653.02.17〜1713.01.08) 59歳

コレルリは、十七世紀にクレモナの名工たちによって 急に発達し、普及したヴァイオリンの最初の 名演奏家であり、大作曲家だった。
彼の前半生についてはくわしく分らないが、後半生は 貴族社会に受け入れられて、贅沢な生活をしていた。 311年前の1月8日に生涯を閉じ、ローマの パルテオンに埋葬された。
ヴァイオリン奏法におけるローマ楽派を確立し、 多くの弟子を育てて、全ヨーロッパに大きな影響を 及ぼしたコレルリは、同時代の音楽家たちから、 「音楽家のプリンス」とか「現代のオルフェウス」 などと呼ばれて尊敬を集めていた。
彼の作品としては、トリオ・ソナタ48曲、 ヴァイオリン・ソナタ12曲、合奏協奏曲12曲の 合計72曲が現存しているにすぎない。
「合奏協奏曲集作品6」は8曲の コンチェルト・ダ・キエーザ(教会協奏曲)と、 世俗的な舞曲を集めた4曲の コンチェルト・ダ・カメラ(室内協奏曲)からなる。
第5楽章からなる第3番は、全12曲中第8番と 共に短調で書かれたただ2つの作品である。 全体に曲想は暗く、宗教的な儀式の際に 演奏されるにふさわしい厳粛な雰囲気をもっており、 形式の上でも典型的なコンチェルト・ダ・キエーザの 形に最も近い。
第1楽章 Largo - Allegro 第2楽章 Largo 第3楽章 Grave 第4楽章 vivace 第5楽章 Allegro

(管弦楽)イ・ムジチ合奏団 ♪ 私が聴いた音源 ♪
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