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...... 2024年01月09日 の日記 ......
■ 《 唯一の交響曲 》   [ NO. 2024010901-1 ] sy

【 交響曲 ニ短調 M. 48 】
     
フランク,セザール・オギュスト 〔仏〕
(1822.12.10〜1890.11.08) 67歳 ベルギー→仏
       

            
19世紀フランスのオルガニス、作曲家だった
フランクは、作曲家として多くのオルガン曲、
室内楽曲、ピアノ曲、オーケストラ作品を残している。

静かにバッハとベートーベンを研究し、
それを祖先として自己の音楽を築いていった。
それは、時流に反抗するものだったが、真剣に
音楽を考える若い作曲家たちの中には、フランクの
真摯な態度にひきつけられ「フランキスト」と
呼ばれる楽派を作っていった。

彼はカトリック教徒で、信仰のあつい聖者のような、
静かさをたたえた人間で、戦いをいどまず、
敬虔な態度でひざまずいて、神に近づこうとした。

フランク64歳の作品「交響曲ニ短調」は、
1887年1月9日にパリ音楽院で初演され、
友人の作曲家デュパルクに捧げられた。

唯一の交響曲で、循環形式(同一の主題材料を
全楽章に用いて性格的統一をはかる手法)によって
作られていて、3つの楽章からなるが、第2楽章には
スケルツォとみられる部分を中間部にもっているので、
伝統的な4楽章の形式ともいえる。

曲の構造は、3つの動機によって構築され、
この動機は全曲をつらぬいている。
フランクは転調の天才といわれたが、この曲でも
頻繁に転調させて内面的な魂の振動を、
調性を斬新的に、しかも震えるように
変転させることによって、表現しようとしている。

      第1楽章 Lento - Allegro non troppo
      第2楽章 Allegretto
      第3楽章 Allegro non troppo

彼の傑作といわれる作品が生まれるのは50歳を
過ぎてからで、世間の人たちが理解し始めたのは、
亡くなる寸前のことだった。



(管弦楽)パリ管弦楽団        
(指揮) ヘルベルト・フォン・カラヤン
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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