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...... 2024年01月05日 の日記 ......
■ 《 パリ・オペラ座が完成 》   [ NO. 2024010501-1 ] or

【 バレエ曲「ボレロ」】

ラヴェル,モリス・ジョセフ 〔仏〕
(1875.03.07〜1937.12.28) 62歳


   
パリにはオペラ座と呼ばれる建物が2つある。
一つはフランス革命200年を記念して1989年に
建てられた「オペラ・バスチーユ」、そしてもう一つが
歴史的な「パリ・オペラ座」(=オペラ・ガルニエ)である。

フランスでオペラが上演され始めたのは
1671年のことで、様々な劇場に場所を移しながら
パリのオペラは花開いていった。
ところが、1858年にナポレオン三世とその皇后が
オペラ観劇後の帰り道で暗殺未遂に遭った。

1860年、皇帝は「かつて建てられたどれよりも
立派な劇場」を建てるための設計コンクールを行ない、
優勝したのは、当時全く無名の建築家
シャルル・ガルニエだった。

翌年から工事はスタートしたが、途中普仏戦争が
勃発したり、地盤が悪いことが発覚して基礎の
やり直しをしたこともあって、すべてが完成したのは
15年後の1875年1月5日のことだった。

フランス文化の粋を集めて建てられたこの劇場は、
皇帝の期待をはるかに越えたもので、紳士淑女を
迎え入れる大階段、美術館と図書館が併設された
大ロビー、鏡ばりのサロン、全てが赤いビロードで
おおわれた座席など、それはまさしく
「かつて建てられたどれよりも立派な劇場」だった。

現在では、オペラの上演はほとんど近代的設備の
整った「バスチーユ」で行なわれ、「ガルニエ」では
主にバレエの公演が行なわれている。

バレエ曲「ボレロ」は、この年にフランス、スペインとの
国境近く、バスク地方のシブールに生まれた
ラヴェルが書いた5つ目の、そして最後のバレエ曲で、
ロシアの舞踊家のイダ・ルービンシティン夫人に
委嘱されて書いた。

1928年の作品で異国的、憧憬的、情熱的な
旋律に基づいて曲は進行する。
同じリズムが初めから終わりまで一本調子で
拍子もテンポも終始変わることなく反復される。

作曲の年の11月22日にルービンシティン夫人に
よって、パリ・オペラ座で初演された。



(管弦楽)パリ音楽院管弦楽団   
(指揮) アンドレ・クリュイタンス
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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