[PREV] [NEXT]
...... 2023年12月26日 の日記 ......
■ 《 引退 》   [ NO. 2023122601-1 ] v

【 オラトリオ「十字架上のキリストの七語」】

ハイドン,フランツ・ヨーゼフ 〔墺〕
(1732.03.31〜1809.05.31) 77歳
        

         
ハイドンは、29歳のときにハンガリーの有力な
貴族・エステルハージ家の副楽長として
迎えられてからは、自分の楽団を手にして
作曲に邁進した。

5年後には楽長に昇進し、時を同じくして
エステルハージ侯が豪華な別荘
「エステルハーザ」を建築したので、その舞台で
上演するためのオペラや演劇も一手に引き受け、
多忙な日々を過ごした。

そして50歳を過ぎた頃には、
「エステルハーザの作曲家」ハイドンの名声は
ヨーロッパ各地に響きわたり、各国の王室や
教会から作曲依頼が殺到した。

オラトリオ「十字架上のキリストの七語」も
そうした作品のひとつだが、原曲は1785年に
スペインのカディスの司教座聖堂参事会から
委嘱された聖金曜日の器楽曲である。

7つの管弦楽用ソナタ組曲で、それぞれの
タイトルとなるキリストの言葉を、
バリトン独唱が歌うレチタティーボがつけられている。

この曲は、後に彼自身の手によって弦楽四重奏用に
編曲され、作品51として出版されたが、
更に1797年に独唱、合唱、管弦楽のための
オラトリオとして書き直されたのが、
オラトリオ「十字架上のキリストの七語」で、
「天地創造」「四季」とともにハイドンの
傑作のひとつとされている。

ハイドンは、1803年12月26日に行なわれた
慈善音楽会で、この曲の指揮を最後に引退した。

オラトリオ=聖譚曲、宗教的な題材による
大規模な叙事的楽曲。
舞台上の演出(背景・衣裳・動作)は伴わない。




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: