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...... 2023年12月10日 の日記 ......
■ 《 現実主義 》   [ NO. 2023121001-1 ] s

【 前奏曲、コラールとフーガ 】
       
フランク,セザール・オギュスト 〔ベルギー〕
(1822.12.10〜1890.11.08) 67歳 肋膜炎
         

          
フランクは201年前の12月10日に
ベルギーのリエージュでが生まれた。
銀行家の父は息子を華やかなピアノの
名手にしようとパリに移り住み、パリ音楽院で
作曲、ピアノ、オルガンを学んだ。

家系には画家が多く出ていて、知友も
芸術家が多かった。

しかし、フランクの求める音楽は父の意に反し、
彼はオルガン奏者となり、生徒を指導する傍らで
作曲をしていた。

当時のフランスの楽壇は、軽いオペラ作品が
世人の好みを支配していて、これもフランクの
目指すものではなかった。
カトリック教徒のフランクは、信仰のあつい
聖者のような、静かさをたたえた人間で、戦いを
いどまなかったので、俗世間からは離れていった。

だが、真剣に音楽を考える若い作曲家たちの中には
フランクの真摯な態度にひきつけられ
「フランキスト」と呼ばれる楽派を作っていった。

彼の傑作といわれる作品が生まれるのは
50歳を過ぎてからだったが、世間の人たちが
理解し始めたのは、亡くなる寸前のことで、
創作力の頂上に達しながら肋膜炎で
67年の生涯を閉じている。

「前奏曲、コラールとフーガ」は1884年、
62歳で書いたピアノ曲で、この作品について、
フランクは始めに「前奏曲とフーガ」を
書くつもりだったが、程なく「前奏曲とフーガ」の
二つをコラールで繋いで、統一を図ることを
思いついたと言っている。

このことについて、弟子でもあったダンディは
このコラールの旋律の精神が、全作品に漂う。
このようにして生まれ出た作品は、純粋に
個性的な物となったと書いている。



(ピアノ)ジャン・ユボー
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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