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...... 2023年11月30日 の日記 ......
■ 《 自作自演 》   [ NO. 2023113001-1 ] v

【 歌曲「詩人トム」Op. 135 】
    
レーヴェ,カール 〔独〕
(1796.11.30〜1869.04.20) 72歳 (脳卒中)
    

    
ドイツ初期ロマン派音楽の作曲家、歌手のレーヴェは
227年前の11月30日にレーベユーンで生まれ、
母親から音楽の手ほどきを受けた。

ハレ大学で神学を学びながら、音楽教育を続けた。
1820年からシュテッティーンで、オルガニストとして
活躍しながら音楽教育にも携わった。
作曲家として活躍したのもこの時期だった。

シューベルトと同時期に、ゲーテの詩「魔王」に
作曲をしている。

1869年4月20日に、キールで脳卒中のため
72年の生涯を閉じた。

レーヴェの作品で、完成の域に達したと認められて
いるのは、ピアノ伴奏つきの独唱用のバラードである。
最もよく歌われる作品で、フォークルの詩による
「鳥刺しハインリヒ」もそうである。

バラードの特徴は、物語りがすすむにつれて、
音楽も著しい変化をみせるが、レーヴェの
バラードは簡素な手法を用いながら、
しかも劇的内容をよく伝えている。

歌曲「詩人トム」は、本格的なバラードで、
13世紀ごろ吟遊詩人として名を残している
スコットランドの詩人トムの伝説的ロマンスで、
口づけをしたために、7年間も女王に仕えなくては
ならなかった物語。

曲の前奏13小節は小川の水のきらめきを描き、
トムのレチタティーボから始まる。

トムは銀の鈴をつけた白馬に乗った
ブロンドの婦人」に出会う。
トムはひざまずいて、
「あなたこそ天の女王だ、この世のものではない美しさだ」
彼女は馬を止め
「私は天の女王ではありません。
私こそ妖女の王ですーさあ、竪琴をとって、私に歌っておくれ。
しかし、おまえが私に口づけしたならば、
おまえは7年間私の家来にならねばなりません。」
「いいですとも!7年間私はあなたに仕えましょう!」
そこで彼は彼女に口づけをした。
鳥が一羽樹の中でうたう。
詩人と彼女は馬に乗り、緑の森を越えていった。
そして彼が手綱をひくと銀の小鈴が小さな音をたてた。



(バリトン)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
(ピアノ) ジェラルド・ムーア           
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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