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...... 2023年11月18日 の日記 ......
■ 《 ベールマンのために 》   [ NO. 2023111801-1 ] co

【 クラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 Op. 74 】
        
ウェーバー,カルル・マリア・フォン 〔独〕
(1786.11.18〜1826. 06.05) 39歳 結核
            

          
近年までウェーバーの誕生日は12月18日と
されていたが、現在は洗礼の記録
その他に照らして、ちょうど1ヶ月前の
11月18日が正確な月日とされている。

ウェーバー家は貴族の家柄で、父親は男爵の
爵位を持っていたが、軍人、音楽家、役人として
不安定な生涯を送った。

彼の夢は、モーツァルトの父のように
息子たちを神童に仕上げることだった。
最初の結婚で生まれた2人の息子には期待した
成果は得られなかったが、50歳を過ぎてからの
再婚で生まれた息子ウェーバーによって、
年来の夢は達成した。

父親は、劇場の舞台監督兼楽長のような
仕事をしていたので、ウェーバーも一緒に各地を
転々としながら、父から音楽教育を受けていた。

ウェーバーは、柔らかな甘い音色で表現力に
富んでいるクラリネットを独奏楽器とする曲を
いくつか書いているが、これらはどれも
美しい音色、優れた技巧、深い感受性の
持ち主だった優れたクラリネット奏者の
ベールマンのために作曲した。

ポツダムに生まれたベールマン(1784〜1847)は、
ベルリンの軍楽隊に所属し、後にミュンヘンの
宮廷管弦楽団に移った人で、ウェーバーばかりでなく、
マイヤベーアやメンデルスゾーンをも驚嘆させ、
彼のためにクラリネットの曲を書いている。

クラリネット・コンチェルティーノ(小協奏曲)は、
1811年に宮廷管弦楽団で発表したが、
この曲を聴いたバイエルン国王のマキシミリアンは、
深く感動し、直ちにクラリネットのための協奏曲を
2曲書くことをウェーバーに命じ、6月に
「ヘ短調作品73」を、7月に「変ホ長調作品74」の
2曲を相次いで作曲した。

第2番の「変ホ長調作品74」は、ミュンヘン郊外の
シュターレンベルクで書き、11月25日に
ベールマンの独奏により初演された。

         第1楽章 Allegro
         第2楽章 Andante con moto
         第3楽章 Alla polacca



(クラリネット)ジェルバース・ド・ベイエ
(管弦楽)   ロンドン交響楽団    
(指揮)    コリン・デイヴィス   
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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