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...... 2023年11月14日 の日記 ......
■ 《 ベートーベンと交友 》   [ NO. 2023111401-1 ] co

【 トランペット協奏曲 ホ長調 】
       
フンメル,ヨハン・ネーポムク 〔ハンガリー〕
(1778.11.14〜1837.10.17) 58歳  
            

               
当時の最高のピアノの巨匠として尊敬され、
作曲家としても、8歳年上のベートーベンと
比較されるほどだったフンメルは、245年前の
11月14日にブレスブルクのポゾニーで生まれた。

ハンガリー系のドイツ人で、音楽家であった
父親に学びその後、ウィーンでモーツァルトに、
後にロンドンでクレメンティからピアノを学んだ。

ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行し、
1793年以後ウィーンで、ハイドンやサリエリから
作曲を学び、ベートーベンと交友を結んでいる。

1804年からはハイドンの後任として
エステルハージ宮廷楽団の楽長への就任を
彩ったのが「トランペット協奏曲」だった。

彼の作品は、精妙な技術が特徴で、
豊かなメロディ、巧みな和声法と対位法は
彼の器量を物語っている。

あらゆるジャンルの作品を書いたが、
彼の死後はほとんど忘れられてしまい、
教会音楽がオーストリアで演奏されるのと、
ピアノ独奏曲でクラシック様式の
小品の「ロンド・ファヴォリ」(好きなロンド)が
演奏会の曲目にのぼる程度であった。
しかし、近年になって演奏されることが多くなった。

「トランペット協奏曲」はウィーンのトランペットの
ヴィルトゥオーソで有鍵トランペットの発明者の
アントン・ヴィルディンガーのために1803年に
作曲・初演された。
「ホ長調」と「変ホ長調」の二つの版がある。

ロンドンの大英博物館に手書き原稿のままで
残されていたが、音楽学者のピーター・ウィルモーズの
手によって発見された。

勇壮な規模の大きな第1楽章。
伴奏付きのアリアを思わせるような第2楽章。
切れ目なくアタッカで第3楽章が演奏される。

       第1楽章 Allegro con spirito
       第2楽章 Andante
       第3楽章 Rondo

フンメルが著わした優れたピアノ教則本は、
現在も子どもたちの練習曲として使われている。



(トランペット) ホーカン・ハーデンベルガー
(管弦楽)    アカデミー室内管弦楽団  
(指揮)     ネヴィル・マリナー    
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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