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...... 2023年11月13日 の日記 ......
■ 《 オペラ・ブッファ 》   [ NO. 2023111301-1 ] o

【 歌劇「絹のはしご」】
     
ロッシーニ,ジョアッキーノ 〔イタリア〕
(1792.02.29〜1868.11.13) 76歳 直腸がん
       

         
十八世紀のイタリア・オペラは、 神話や古代の英雄を
題材としたものを「正歌劇」(オペラ・セリア)、
それに対し、庶民生活や人情話的な題材を扱ったものを
「喜歌劇」「軽歌劇」(オペラ・ブッファ)と言っていた。

ロッシーニはオペラ・ブッファ作家として、
19世紀前半のイタリアのみならず、
ヨーロッパ全域において歓迎された。
彼の作品は光に満ち、流麗な旋律にあふれ、
人物の描写も生き生きとしていた。

ロッシーニは10代後半からオペラ・ブッファを作曲し、
名声を高め、イタリアの副王の力添えで兵役を
免除されるほどであった。
30歳のときに、ウィーンで彼の作品が上演された
機会に同地を訪れ、ベートーベンにも会っている。

ロッシーニのオペラは50ちかくあるが、それは1811年
ごろから、1830年にいたる約20年間の仕事だった。
その後は、数曲の宗教曲やカンタータ、かなりの数の
歌曲のほか、2、3のオーケストラ曲、室内楽曲を含む
いくつかの器楽作品などを随時気のむくままに
書きとどめたにすぎなかった。

155年前の11月13日に、パリの近くのパシの別荘で、
世の人の哀惜のうちに永眠した。

全一幕の「絹のはしご」は、パリ郊外を舞台に
二組の男女がお互いをお互いに引き合わせようとする
滑稽な関係がテーマで簡単な構成となっている。

フランソワ・アントワーヌ・ウジェーヌ・ド・プラナールの
原作「絹のはしご」を元にジョゼッペ・フォッパが台本を書いた。

早期の4部作の一つ。
題名は、主人公が人目をはばかる逢い引きのために
家の裏手から絹のはしごを下ろすことからつけられた。

ジュリア  (S) 清楚な主役            
ジェルマーノ(B) ジュリアの召使いーあらすじの解説者
ドルヴィル (T) ジュリアの夫           
ドルモン  (T) ジュリアの後見人         
ルチルラ  (MS)ジュリアの姪           
ブランザック(B) ドルヴィルの旧友         

1812年5月9日にヴェネツィアのサン・モイゼ劇場で
初演された。



歌劇「絹のはしご」- 序曲

(管弦楽) モントリオール交響楽団
(指揮)  シャルル・デュトワ  
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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