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...... 2023年11月09日 の日記 ......
■ 《 屈指の名作 》   [ NO. 2023110901-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 】
      
ラフマニノフ,セルゲイ・ヴァシリエヴィチ 〔露〕
(1873.04.01〜1943.03.28) 70 歳 癌
        

         
十九世紀末から二十世紀初頭にかけての
ピアノのヴィルトゥオーゾの1人に数えられる
ラフマニニフは、壮麗豪華な演奏で巨匠とうたわれた
ピアニストだったが、作曲家としてもロシア音楽史上に
名をとどめるほどの業績を残した。

ピアノ曲はもちろん、管弦楽曲、室内楽曲、声楽曲の
分野にも数々の優れた作品を書いている。
しかしなんといっても、ラフマニノフの傑作とされている
作品はピアノ曲で、24の前奏曲と4曲のピアノ協奏曲が
最も知られた作品である。

     ピアノ協奏曲 第1番 嬰ヘ短調 作品1(1891年)
     ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 (1901年)
     ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 (1909年)
     ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40 (1926年)

ピアノ協奏曲においては、華やかなピアニスティックな
効果の上に、旋律の豊かさと、思索的な深みが加えられ、
それらをつらぬく濃厚なロシア国民的色彩によって、
独自な音楽性が築かれている。

ロシアの作曲家のピアノ協奏曲としては、
チャイコフスキーの「協奏曲第1番」についで
よく演奏されるのが、ラフマニノフの「協奏曲第2番」で、
4曲のピアノ協奏曲の中でも最高傑作として
広く親しまれている。

構造的な完璧さに加えて、持ち前の抒情性と
ピアニスティックな効果を十分に発展させ、
それらを見事に統一している。

作品は完成の2年前から作曲に取りかかったが、
まもなくして強度の神経衰弱に襲われ、作曲はおろか
全ての活動から遠ざかりいろいろな治療を行なった。
しかし効果はなかった。

たまたま友人の勧めで、N・ダール博士の暗示療法を
受け、病気は快方に向かい、全快してから
再び作曲を続けて完成させた。

1901年11月9日にラフマニノフのピアノと、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団により初演され、
この作品は、N・ダール博士に捧げられた。

デビットリーン監督の映画「逢びき」(1945年)で
この曲は使われている。

       第1楽章 Moderato - Allegro
       第2楽章 Adagio sostenuto
       第3楽章 Allegro scherzando



(ピアノ) ウラディーミル・アシュケナージ
(管弦楽) ロンドン交響楽団       
(指揮)  アンドレ・プレヴィン     
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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