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...... 2023年11月01日 の日記 ......
■ 《 ポーランド音楽 》   [ NO. 2023110101-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 第1番 Op 35 】
        
シマノフスキ,カロル 〔ポーランド〕
(1882.10.06〜1937.03.29) 54歳
          

              
ショパンが亡くなってから、33年後にウクライナで
生まれたシマノフスキは、低迷していた
ポーランド音楽に活を入れ、最終的には自国の
民族様式を確立した近代ポーランド最大の
作曲家として知られている。

当時ロシア帝国の支配下にあったポーランドは、
1095年のロシアの革命騒動を機に、
民族独立の運動を開始し、作家や音楽家、
物理学者のキュリー夫人などがこの動きに加担した。

その年に結成された「若いポーランド」は、
保守的な音楽から脱却して、新しい二十世紀的な
ポーランド音楽の創造を目ざしていて、
シマノフスキもメンバーの一人だった。

彼の初期の音楽は、ショパン、スクリャービン、
ブラームス、R・シュトラウスなどの影響がみられるが、
やがてドビュッシーの印象主義を知り、ラヴェルに
傾倒し、その中から個性的な方向を見いだしていった。

ヴァイオリン協奏曲は2曲書いたが、第1番 は
1916年の作品で、同じポーランド人の詩人の
タドイ・ミチンスキの詩「五月の夜」を
元に作曲された。

三管編成のオーケストラに、チェレスタ、ピアノ、
2台のハープを要し、壮麗な単一楽章だが、
3つの部で構成されている。
独奏ヴァイオリンの異国情緒溢れる
甘美な響きが魅力的である。

1917年11月1日にワルシャワで初演された。

         第1部 Vivace assai
         第2部 Vivace scherzando
         第3部 Cadenza: Vivace



(ヴァイオリン) ニコラ・ベネデッティ 
(管弦楽)    ロンドン交響楽団   
(指揮)     ダニエル・ハーディング
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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