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...... 2023年10月27日 の日記 ......
■ 《 妖怪たちの宴会 》   [ NO. 2023102701-1 ] or

【 交響詩「禿山の一夜」】
          
ムソルグスキー,モデスト・ペトロヴィチ 〔露〕
(1839.3.21〜1881.3.28) 42歳 
           

            
ムソルグスキーの家系は古いロシアの貴族だった。
当時のロシア貴族は、一応軍人になるのが常で、
彼も仕官学校でよく学び、ピアノの演奏も上達した。

後に、国民学派のロシア五人組(ボロディン、バラキレフ、
キュイ、リムスキー・コルサコフ)の1人としてロシア的で
個性的要素の強い作品を多く作曲した。

交響詩「禿山の一夜」は、1860年に着手されたが
完成したのは1877年だった。
しかしムソルグスキーは独学だったため、管弦楽の
扱いに問題があり、5人組の仲間で管弦楽法の
大家だったリムスキー=コルサコフが、スコアを加筆した。

初演されたのは、ムソルグスキーの死の5年後のことで、
1886年10月27日にセント・ペテルブルグにおいて、
リムスキー=コルサコフの指揮により行なわれた。

この曲は、もともと「魔女」というオペラの一部として
書かれた曲だったが、彼はオペラを完成することはできず、
この曲を独立したした管弦楽曲として書き直した。

聖ヨハネ祭の前夜に妖怪たちが禿げ山に集まって
宴会を開くという言い伝えを、標題音楽であらわしたもので、
プログラムには次のように書かれている。

「地下の精霊たちの騒ぎ、闇の霊たちの出現、
つづいてチェルノボク(闇の神)の出現、
チェルノボクに対する讃美と闇の葬儀、地獄の饗宴、
この騒乱の最中に遠くで村の鐘が鳴り、
闇の精たちは消え去り、夜明けがくる」



(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ロリン・マゼール         
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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