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...... 2023年10月20日 の日記 ......
■ 《 超絶主義 》   [ NO. 2023102001-1 ] ch

【 ピアノソナタ 第2番     
「マサチューセッツ州コンコード、1840年〜60年」】
         
アイヴズ,チャールス・エドワード 〔米〕
(1874.10.20〜1954.05.19) 79歳
          

             
アメリカ現代音楽のパイオニアのアイヴズは、
149年前の10月20日にコネチカット州の
ダンベリーで生まれた。

少年時代は運動が大好きで、野球チームで
活躍する一方音楽の才能にも恵まれていて、
将来は作曲家になることを夢見ていた。

南北戦争時の軍楽隊で、バンドマスターを
勤めていた父から最初の音楽教育を受けた。

イェール大学で学んだ後、ニューヨークの保険会社の
仕事をしながら、余暇の合間に作曲や教会の
オルガニストを勤め、生涯をビジネスマンとして過ごした。

44歳のときに心臓発作を起こすまで、多くの
作品を書いたが、生前はその作品は無視され、
演奏されることはあまりなかった。

アイブスは前衛的な作曲家で、作風は実験精神に
貫かれていて、無調、多調、微分音を使っている。
不協和音、リズムの複雑さなど、演奏を困難とした。
彼にとって「素敵nice」は、音楽を評価するうえで、
忌わしい言葉の一つだった。

しかし、多くのアメリカの流行歌や聖歌、童謡を
引用し、親しみやすく郷愁を感じさせるものも多い。

51歳になると隠遁生活に入り、ニューヨークで
79年の生涯を閉じた。

1911年ごろから書き始め、1915年に完成した
ピアノソナタ 第2番「マサチューセッツ州コンコード、
1840年〜60年」は.「コンコード・ソナタ」という
愛称で知られている。

マサチューセッツ州のコンコードとは、ニューイングランドの
小さな町の名前で、19世紀の半ば1840年から
60年にかけて、この街にはアメリカに生まれた
ロマン主義運動の一つである超絶主義を掲げる
作家や哲学者が多く集まった。

アイヴズは超絶主義者の作品を愛読していて、
このソナタを構成する4つの楽章の副題に、
彼らの名前を用いている。

この曲について、半世紀以上前にコンコードに
住んでいた人々の精神について、ある人間が抱いた
印象を示す試みだと述べている。

1920年に出版されたこの曲には、ベートーベンの
「交響曲第5番」をはじめ、様々な曲からの
引用がみられる。

第1楽章 エマーソン     
第2楽章 ホーソーン     
第3楽章 オールコット家の人々
第4楽章 ソロー       



(ピアノ) ピエール・ローラン・エマール
(ヴィオラ)タベア・ツィンマーマン   
(フルート)エマニュエル・パユ     
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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