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...... 2023年10月19日 の日記 ......
■ (無題)   [ NO. 2023101901-1 ] o

【 歌劇「エフゲニー・オネーギン」】
       
チャイコフスキー,ピョトル・イリイチ 〔露〕
(1840.05.07〜1893.11.06) 53歳 コレラ
            

               
ロシアの文豪プーシキンが書いた悲劇的な人物の
エフゲニー・オネーギンは、自分の存在を無意識に感じ、
その虚無的な行動から周囲のものを不幸にしていく。
その彼を思慕するタチアーナは純朴な田舎の
領主の娘で、「ロシアの土」の理想化された
いわばロシア人の理想のタイプである。

チャイコフスキーは、この作品を主人公は
エフゲニー・オネーギンではなくてタチアーナにし、
彼女のあらゆる感情の陰影を同感をもって
追求した第3幕のオペラとした。

このオペラは、作曲を始めてから完成までに
2年かかっているがその間、アントニーナ・ミリューコヴァ
からの熱狂的な結婚の申し入れがあり、数週間の
結婚生活ーその破局と自殺の企てー神経性発作ー
外国での療養という一連の悲劇があり一時中断された。

そのころから、文通上だけの女性のフォン・メック夫人の
精神的、物質的な援助により、健康と創作力を
回復し、脱稿することができた。

初演は、アレクサンドル三世皇帝の命により
ペテルブルグ帝国劇場で、1884年10月19日に
行なわれたが、その5年前にモスクワ音楽院
オペラ科の学生たちにゆだねた初演も
行なわれている。

劇的なダイナミックな舞台効果は意図とせず
純粋な抒情劇としたので、チャイコフスキーは
「オペラ」とは呼ばず、「抒情的場面」と呼び、
大劇場のスタッフを使わない初演だった。



第2幕 ワルツ

(管弦楽)ベルリン放送交響楽団  
(指揮) フェレンツ・フリッチャイ
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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