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...... 2023年10月16日 の日記 ......
■ 《 民族の魂 》   [ NO. 2023101601-1 ] or

【 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」】

コダーイ,ゾルターン 〔洪〕
(1882.12.12〜1967.03.06) 84歳



バルトークと並ぶ、近代ハンガリーの代表的な
作曲家のコダーイの書いた全4幕からなる歌劇
「ハーリ・ヤーノシュ」は、1926年10月16日に
ハンガリーの国立歌劇場で初演され、
ハンガリー初の国民的オペラとして、大好評を博した。

「ハーリ・ヤーノシュ」は、古くからハンガリーの
物語りに顔を出す愉快な主人公、退役軍人の
ハーリじいさんの奇想天外なほら話を描いている。
ハンガリーでは、聞き手がくしゃみをすると、
その話しは嘘だという言い伝えがあり、この作品も
壮大なオーケストラのくしゃみから始まる。

国境警備兵をしていたハーリじいさんの若き日の
出来事は、オーストリア女王に見初められたり、
一人でナポレオン軍をやっつけたりと
奇想天外なものだが、皆はハーリじいさんの
ほら話に心躍らせ、耳を傾ける。

舞台が現代に戻り、皆は「話しを信じるよ」と
ハーリじいさんの肩を叩くのだが、聞き手の
一人が大きなクシャミをして幕となる。

この物語りの背景には、長く他国の支配に苦しんだ
ハンガリー民族の怒りや悲哀がある。
コダーイは、それに屈しない農民のたくましさや
ユーモアを、随所に盛り込んだ民謡や舞曲で表現し、
楽しく親しみやすい音楽劇としてまとめた。

初演された年に、この歌劇から6曲を抜粋して
演奏会用の組曲も作られ、コダーイの代表的な
管弦楽作品となった。

第3曲と第5曲にハンガリーの民族楽器の
ツィンバロンが使用されていて、ハンガリーの
民族情緒を盛り上げている。

1,序曲・お伽噺は始まる 
2、ウィーンの音楽時計  
3、歌          
4、合戦とナポレオンの負け
5、間奏曲        
6、皇帝と廷臣の入城   



(管弦楽)ハンガリー国立交響楽団
(指揮) アダム・フィッシャー 
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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