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...... 2023年10月11日 の日記 ......
■ 《 遅咲きの作曲家 》   [ NO. 2023101101-1 ] s

【 フーガ ニ短調 WAB125 】  
        
ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳
                         

          
ブルックナーが13歳のときに病気で亡くなった
父親は教師だったが、彼も父と同じ職業を選び、
学校に勤めながら音楽の勉強をした。

教会音楽家として活躍したブルックナーは、
敬虔なカトリック信者で、子供のような純真な心
情をもっていて、物質生活は質素で、まったく世俗を
超越した芸術生活を送り、生涯独身を通した。

30歳を過ぎてから和声楽、体位法、管弦楽法、
楽式論といった作曲理論を本格的に学んでいて、
音楽史のなかで珍しい存在だといわれている。

ブルックナーの音楽が世人に認められ、その名声が
内外に高まったのは、60代に入ってからだった。
人生の黄昏どきともいえる時期に入って、
あたかも落日が壮大な残照を残すかのように、
すばらしい傑作を生み出していった。

68歳のときにウィーンの宮廷オルガン奏者を、
70歳のときに音楽院の教授を退職していたが、
オーストリア皇帝からたまわった、ウィーンの
シェーンブルンの家で永遠の眠りについたのは、
127年前の10月11日のことだった。
葬儀はウィーンの全市民層の参加による
盛大なものになった。

ブルックナーが最大の交響曲作家として、
世界的に評価されるようになったのは、
ブルックナーの死後20年もたった
第一次世界大戦後のことだった。

ブルックナーは、32歳のときに、リンツ大聖堂の
オルガニストを務めていた。
「フーガ ニ短調」は、37歳のときに若い新任の
司祭のフェルディナントの初めてのミサのために
作曲した作品で、対位法を学んだ
ジーモン・ゼヒターの指導の成果ともいえる。



(オルガン)エルビン・ホルン
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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