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...... 2023年10月04日 の日記 ......
■ 《 ブラームスの影響 》   [ NO. 2023100401-1 ] ch

【 弦楽四重奏曲 第1番 Op. 4 】
        
ツェムリンスキー,アレクサンダー・フォン 〔オーストリア〕
(1871.10.04〜1942.03.15) 70歳 肺炎
         

           
作曲家、指揮者、教師として152年前の10月4日に
ウィーンで生まれた。
父はボヘミア系のカトリック教徒だったが、
彼は幼年期にユダヤ教徒として、シナゴーグ
(ユダヤ教の会堂)でオルガンを演奏していた。

12歳のときに入学したウィーン音楽院を卒業後、
ウィーン国立歌劇場の指揮者をつとめたが、
その後はマンハイムやプラハなどで、ドイツ・オペラの
指揮者として名声を得、ベルリン国立歌劇場における
活動は、彼の名を一層高めた。

その間、マーラーを名誉会長とする作曲家集団に
加わり、若い世代の音楽家に大きな影響を与えた。

彼が作曲を指導した才媛アルマと恋仲になったが、
アルマがマーラーと出会って結婚をしたことから、
二人の仲は終わりを告げた。

シェーンベルクとは親友としてお互いを
認めあっていたが、ツェムリンスキーが対位法を
教えたことから、シェーンベルクの唯一の師となった。
後に、ツェムリンスキーの妹のマティルダは
シェーンベルクと結婚した。

ナチスの台頭後、それを避けて1938年にアメリカに
亡命したが、英語が分からず、心臓発作にも
悩まされて、作曲活動が出来なかった。
4年後の3月16日に誰からも顧みられることもなく
肺炎のためニューヨーク州ラーチモントで世を去った。

彼の初期の作品は、親交があったブラームスの
影響が認められるが、後の作品では
ワーグナーやマーラーからも影響を受けている。

「弦楽四重奏曲 第1番」は、20代半ばの1896年ごろに
作曲され、ブラームスを名誉会長とする
ウィーン音楽家協会のコンサートで初演された。

4つの楽章で構成され、ブラームスからの影響が
濃厚だが、主題の展開、発展の手法に
古典形式から離れた、新鮮さが感じられる。

         第1楽章 Allegro con fuoco
         第2楽章 Allegretto
         第3楽章 Breit und kraftig
         第4楽章 Vivace e con fuoco



(演奏)ラサール四重奏団
    ♪ 私が聴いた音源 ♪




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