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...... 2023年10月03日 の日記 ......
■ 《 北欧の音楽 》   [ NO. 2023100301-1 ] co

【 クラリネット協奏曲 Op. 57, FS.129 】
       
ニールセン,カルル・アウグスト〔デンマーク〕
(1865.06.09〜1931.10.03) 66歳
         

        
デンマークの作曲家ニールセンは、北欧の音楽家では
グリーグ以降における代表的音楽家である。

父親は、片田舎の音楽師だった。
彼も、歩兵連隊のトランペット奏者をしていたが、
コペンハーゲン音楽院で学んだ後
王立管弦楽団でヴァイオリン奏者をつとめた。

その後、同団の楽長となり母校でも教えたが、
92年前の10月3日に、コペンハーゲンで
66年の生涯を閉じた。

ニールセンの作品には、多調性を用いるなど、
革新的な手法を示している。
しかし、その根底には、伝統的対位法と
民族的旋律が裏付けとなっている。

彼は交響曲、聖書オペラ、コミック・オペラ、
管弦楽組曲、協奏曲、室内楽など多くの作品があるが、
歌曲は250曲にもおよぶ。

1922年に完成した3楽章構成で、フルート、
クラリネット、オーボエ、ホルン、ファゴットの編成で
作られている「管楽五重奏曲」は、コペンハーゲン管楽
五重奏団のために書かれた。
もっとも創作意欲の充実していた時期の作品で、組曲
風の軽妙で愉快な作品である。

コペンハーゲン管楽五重奏団のために、その後
管楽器すべての協奏曲を書く計画をたてた。
しかし、フルートとクラリネットの協奏曲を書いた後、
残り3曲を完成することなく世を去ってしまった。

協奏曲の中で、1928年に完成した
「クラリネット協奏曲」は最も個性的な作品で、
4楽章からなるが、単一楽章形式で全楽章は
通して演奏される。

弦楽以外にはファゴットとホルン各2、小太鼓のみを
用い、独奏クラリネットはリズミカルでジャズを
思わせる部分もある。
小太鼓は副独奏者的な位置にある。

ニールセンの作品は数多くあるが、作品番号が
ないものが多いため、Dan FoqとTorben Schousboeの
二人が1965年に作成した作品目録によるFS番号が、
分類番号として使われている。

          第1楽章 Allegretto un poco -
          第2楽章 Poco adagio -
          第3楽章 Allegro non troppo -
          第4楽章 Allegro vivace



(クラリネット)マーク・ファン・デ・ヴィール
(管弦楽)   フィルハーモニー管弦楽団  
(指揮)    パーヴォ・ヤルヴィ     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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