 【 三重協奏曲 ハ長調 Op. 56 】 ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン 〔ドイツ〕 (1770.12.16〜1827.03.26) 56歳 オイストラフ,ダヴィド (ソ連) (1908.09.30〜1974.10.24) 66歳
 二十世紀の代表的なヴァイオリニストのオイストラフは 115年前の9月30日にロシア黒海沿岸の オデッサで生まれ、5歳から父の手ほどきで ヴァイオリンを始め、その後名教師マトリアルスキーに 師事し、6歳で公開演奏を行なった。
オデッサ音楽院入学後も同教授の指導を受け、 27歳のときにモスクワでデビューした。 数々のコンクールに優勝し、輝かしいキャリアを築き、 国際的にも注目されるようになった。
1950年代に入ってからは、ソ連国外にも 演奏活動を活発に行ない、55年には 日本でデビューし、絶賛された。
強靱なテクニックに裏付けられた、豊かな音色で、 スケールの大きな演奏を繰り広げて 多くのファンを魅了した。
レパートリーは、バロックから現代まで幅広いが、 ソ連の作曲家のプロコフィエフ、ハチャトリアン、 ショスタコーヴィッチなどから作品を献呈されている。
1958年からは、指揮活動も同時に行なっていて、 多くの指揮者も育てている。 1974年に旅先のアムステルダムで急逝した。
ピアノ・ヴァイオリン・チェロと管弦楽のための 「三重協奏曲ハ長調」は、オイストラフのヴァイオリンに、 ロストロポーヴィチのチェロ、リヒテルのピアノ、 カラヤンの指揮で、ベルリンフィルハーモニー 管弦楽団とともに演奏した録音は、 名演として知られている。
ベートーベンが意欲的だった34歳の作品だが、 3つの独奏楽器と近代の色彩的な管弦楽という 豊富な素材の処理が難しく、他の曲と比べて 優れた作品とは評価されないが、3人の名手を揃えて、 その腕を発揮させる目的で演奏されることが多い。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Largo 第3楽章 Rond alla polacca

(ピアノ) チョン・ミョンフン (ヴァイオリン)チョン・キョンファ (チェロ) チョン・ミョウンファ (管弦楽) フィル・ハーモニア管弦楽団 (指揮) チョン・ミョンフン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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