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...... 2023年09月26日 の日記 ......
■ 《 悲劇的な生涯 》   [ NO. 2023092601-1 ] s

【 ミクロコスモス BB 105 】
      
バルトーク,ベーラ 〔ハンガリー〕
(1881.03.25〜1945.09.26) 64歳 白血病
                      

       
ヨーロッパにとって1939年は最も暗い年で、
ナチス・ドイツは3月にチェコに侵入、9月には
ポーランドに進撃し、第二次世界大戦へと続いた。

バルトークは、すでに最愛の祖国のくるべき運命を
予測し、ヨーロッパを離れる決心をした。
1940年10月にファシズムの嵐を避けて
ニューヨークへ亡命したが、彼の音楽への
無理解の中で、恵まれない生活を送ることになった。

渡米後の作品は「オーケストラのコンチェルト」
「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」「第3ピアノ協奏曲」
「ヴィオラ協奏曲」の4曲だけだった。

亡命5年後の9月26日の未明に「第3ピアノ協奏曲」
第3楽章の最後の17小節を残して、白血病で世を
去ることに・・・彼が曲に終止符を打つよりわずかに
早く、死が彼の生命に終止符を打ったのであった。

この曲は略記号の指示があったので、
後に弟子のシェルリーがそれに従い完成させた。

現代のピアノ音楽の入門書としても使われている
「ミクロコスモス」は、バルトークの中期である
45歳から56歳までの12年間に作曲された6巻、
153曲(付録33曲)からなるピアノ曲で、まったくの
初歩から演奏会用の小品を含む、音楽史上
ユニークなエチュードである。

バルトークは42歳のとき、最初の夫人の
マルタと離婚をし、若いピアニストの
ディッタ・パーストリと再婚した。
「ミクロコスモス」は、彼女との間に生まれた
2人の息子たちの教育用として、成長にしたがって
11年間書きためたものである。

         第1巻 1〜36 初級
         第2巻 37〜66 初級
         第3巻 67〜96 中級
         第4巻 97〜121 中級
         第5巻 122〜139 上級
         第6巻 140〜153 上級



(ピアノ)バラーシュ・ソコライ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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