 【 ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op. 24「春」】 ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン 〔ドイツ〕 (1770.12.16〜1827.03.26) 56歳 シェリング,ヘンリック 〔ポーランド〕 (1918.09.22〜1988.05.08) 69歳
 ヴァイオリニストとして、第一線で活躍した シェリングは、ユダヤ系の子として105年前の 9月22日にポーランドのワルシャワで生まれ、 1988年にカッセルで客死した。
ベルリンで学び、1933年には ソリストとしてデビューした。 第二次世界大戦中フランスからアメリカに渡り、 メキシコを訪れ、1946年にはメキシコの 市民権を得て教育活動に専念した。
1954年演奏家としてニューヨークでデビューし、 高い評価を得、ヨーロッパ、アメリカで 演奏活動を行なったが、1964年には初来日し、 日本の聴衆にも親しまれ、感銘を与えた。
シェリングは、多くの作品をレコーディングしているが、 大ピアニストのルービンシュタインとの演奏で ベートーベンのヴァイオリン・ソナタ全集も残している。
ベートベンは、ピアノとヴァイオリンのための ソナタを10曲書いたが、最も有名なのが 第9番「クロイツェル・ソナタ」、その次が31歳の 作品の第5番「スプリング・ソナタ」である。
しかし、この名称はベートーベン自身の 命名ではなくて、何人かがつけたものだが、 数多くの暗いソナタのなかで、このソナタは 明るい希望と幸福感に満たされている。
ハイドンやモーツァルトの影響はみられず、 自由奔放なロマン的傾向が著しい。
当時の貴族中で最も有名な音楽愛好者であった、 モーリッツ・フォン・フリース伯爵に捧げられている。 彼のサロンはウィーン音楽社交界の中心で、 ベートーベンの作品の多くは、ここで演奏された。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Adagio molto espressivo 第3楽章 Scherzo: Allegro molto 第4楽章 Rondo, Allegro ma non troppo

(ヴァイオリン)イツァーク・パールマン (ピアノ) ウラディーミル・アシュケナージ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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