 【 吹奏楽組曲 第1番 変ホ長調 Op, 28 】 ホルスト,グスターヴ 〔英〕 (1874.09.21〜1934.05.25) 59歳
 イギリス国民から「ヘンリー=パーセルの再来」 とまでいわれ、最も敬愛されていたホルストは、 143年前の9月21日、イングランド中部の チェルトナムで音楽家の家系に生まれた。 父は教会のオルガニスト、母はピアニストという 楽一家の中で育った。
ホルストは、作曲に興味を持ったが 両親はピアニストにしようと思っていた。 しかし、18歳のときに持病の右腕の神経炎が 悪化し、ピアニストの道は絶たれてしまい、 その後、本格的に作曲家の勉強を始めた。 音楽院を卒業するころには東洋哲学に関心をもち、 古代インドのサンスクリット文学や宗教を研究し、 その英訳もしている。
敵がないといわれるくらい円満な人格の持ち主で、 ロンドンのセント・ポール女学校での音楽科主任を つとめながら、あらゆるジャンルの音楽を作曲した。
49歳のときに指揮台から転落して脳震盪をおこし、 しばらくその後遺症に悩まされ、作曲家としての 人気は下降していったが、逆にゆとりをもって 新しい音楽の創造に明け暮れた。
1932年ハーバード大学の客員講師として招かれ、 アメリカに渡るがその直後、病に倒れてしまった。 しかし、闘病生活の中でも積極的な音楽活動を 展開したが、帰国後の1934年世を去った。
彼の一人娘のイモージェンも作曲家、ピアニスト、 合唱指揮者、教育家として活動し、父に関する 著書も書いている。
ホルストは幼少のころからトロンボーンを吹き、 バンドミュージックに精通していたこともあって、 吹奏楽の作品も書いている。
「吹奏楽組曲第1番」は、ホルスト35歳のときの 作品で、組曲は3楽章で構成されている。
第1楽章 シャコンヌ 第2楽章 間奏曲 第3楽章 行進曲

(管弦楽)ロイヤル・エアーホースバンド (指揮) エリックス・バンクス ♪ 私が聴いた音源 ♪
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