 【 交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」】 マーラー,グスターフ 〔墺〕 (1860.07.07〜1911.05.18) 51歳 心臓病
 マーラーの交響曲では、第5番から第7番までを 1つのグループとして考えられるが、このグループの 頂点に立つものが第7番の交響曲である。
ウィーン宮廷歌劇場の音楽監督をしていた1904年から 翌年にかけてオーストリア南部ウェルター湖畔の村の マイアーニヒの別荘で作曲をした。
厭世的な第6番と比較して、楽天的で ロマン的なので「ロマン的」とも呼ばれている。
第2楽章で、牛の首につける鈴カウベレの音が 聞こえてくるが、こうした伸びやかな情感は 田園風景が続くマイヤーニヒの気分が 反映したものと考えられる。
5つの楽章で構成されるが、第2、第4楽章の楽譜には セレナードを意味するナハトムジークと書かれている ところから、作品全体が「夜の歌」と呼ばれている。
第2楽章の「夜曲」は、夜の行進曲とも いえるものだが、第4楽章の「夜曲」は、ギターと マンドリンを加えて、憧憬に満ちた愛のセレナード ともいうべきもので、大きな音のする金管楽器や 打楽器は用いない。
プラハでの初演に立ち会った、指揮者のクレンペラーは このときのことを回想して、「マーラーは20回余りもの リハーサルを繰り返し、その度に家にスコアを持ち帰り 修正を加えていった」と語っている。
この曲の初演は1908年9月19日にウィーンで、 マーラー自身の指揮でおこなわれた。
第1楽章 Langsam - Allegro con fuoco 第2楽章 Nachtmusik : Allegro moderato 第3楽章 Scherzo :Schattenhaft 第4楽章 Nachtmusik : Andante amoroso 第5楽章 Rondo - Finale

(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) オットー・クレンペラー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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