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...... 2023年09月18日 の日記 ......
■ 《 最後の巨匠 》   [ NO. 2023091801-1 ] sy

【 交響曲 第1番 ハ短調 Op. 68 】
        
ブラームス,ヨハネス 〔独〕
(1833.05.07〜1897.04.03) 63歳 肝臓病
          
ザンデルリンク,クルト (独)
(1912.09.19〜2011.09.18) 98歳    
          

              
旧東ドイツの著名な指揮者のザンデルリンクは
東プロイセンのアリス生まれた。
2011年、誕生日の前日の9月18日にベルリンで
98年の生涯を閉じた。

母親がユダヤ人だったため、ヒトラーが政権に就くと、
ドイツ国籍を剥奪され1935年に旧ソビエトに亡命し、
1941年からレニングラード・フィルハーモニー
交響楽団の指揮者として活躍した。

60年に当時の旧東ドイツに帰国したあとは、
ベルリン交響曲楽団、現在のベルリン・コンツェルト
管弦楽団で首席指揮者を勤めた。

58年にレニングラード・フィルの初来日公演で
指揮者として同行している。

76年以来、読売日本交響曲楽団の指揮台に立ち、
79年に名誉指揮者に就任した。
2002年に高齢を理由に指揮活動を引退した。

ブラームスなど、ドイツ、オーストリアの音楽で
高く評価されていたが、ブラームス交響曲全集は
2度録音されている。

90年にベルリンのイエス・キリスト教会で2度目の
録音が行われたが、重厚な演奏は雄大で荘重な
雰囲気を漂わせている。

ブラームスが「交響曲第1番」を着手したのは、
22歳のときだが完成したのは21年後で、
43歳になっていた。

元々、彼は自己批判に厳格だったが、特に
交響曲においては、偉大な先輩のベートーベンを
意識したようで、出来上がったものは、たしかに
ベートーベンと並び立つような傑作となった。

指揮者のハンス・フォン・ビューローは、
「交響曲第10番」と名付けたといわれるが、
これはベートーベンが最後に作曲した「交響曲第9番」に
続く名作という意味である。

この曲は多くの点で、ベートーベン風の名曲である。
ベートーベンの交響曲第5番と同じハ短調で、
その内容は、ベートーベン風に「暗黒から光明へ」の
精神的闘争となっている。

大悲劇の序幕のような第1楽章の序奏は
緊張のある強い響きで始まる。
第4楽章の主要主題は、ベートーベンの
「交響曲第9番」の終曲「歓喜」の合唱主題と
似ているし、その管弦楽法が、ベートーベン風に
地味で全体がベートーベン風にすぐれている。

       第1楽章 Un Poco sostenuto-Allegro
       第2楽章 Andante sostenuto
       第3楽章 Un Poco allegretto e grazioso
       第4楽章 Adagio - Piu andante -
            Allegro non troppo,ma con brio



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) カール・ベーム          
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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