【 フルート協奏曲 第6番 ニ長調 】
メルカダンテ,サヴェリオ 〔伊〕
（1795.09.16〜1870.12.17） 75歳
オペラ作曲家として活躍したメルカダンテは
２２８年前の９月１６日に、イタリア南部アルタムーラで
生まれ、ナポリで７５年の生涯を閉じた。
同じイタリアの大作曲家ロッシーニの３歳年下で、
ナポリの音楽院でフルート、ヴァイオリン、作曲を学んだ。
学生時代に書いたメルカダンテの作品は、
あるときこの音楽院を訪れたロッシーニの賞賛を
受けたことがあった。
ロッシーニのオペラ界からの引退、ベッリーニの
早世もあり、１９世紀半ばでメルカダンテは
最も人気のあるオペラ作曲家となった。
晩年には失明したが、口述筆記で作曲を続け、
およそ６０もの歌劇作品を作った。
それらは、若き日のヴェルディに影響を与えているが、
メルカダンテの没後は、ヴェルディの時代となった。
彼は、オペラが中心だった時代のイタリアにあって、
器楽の世界にも力を注ぎ、この分野にも
多くの作品を残している。
「フルート協奏曲 ニ長調」は、ナポリで学んでいた
時代に書いたいくつかのフルート協奏曲の一つで、
おそらくはフルートの演奏にも優れていた
作曲者自身のソロにより演奏されたと考えられている。
第１楽章 Allegro maestoso
第２楽章 Andante alla siciliano
第３楽章 Polacca : Allegro brillante
（フルート）ジェームズ・ゴールウェイ
（管弦楽） イ・ソリスティ・ヴェネティ合奏団
（指揮） クラウディオ・シモーネ
♪ 私が聴いた音源 ♪
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