 【 クラブサン曲集より「タンブラン」】 ラモー,ジャン・フィリップ 〔仏〕 (1683.09.25〜1764.09.12) 80歳
 十八世紀フランスの大作曲家ラモーは 「もし彼がドイツ人であったら、多分バッハよりも、 もっと偉大な音楽家と認められていただろう」と いわれたが、フランス・オペラの歴史では、リュリの 後継者として活躍し、クラブサン音楽の分野では、 クープランと並んで最盛期を築きあげた。
ラモーは教会オルガニストの子として生まれ、 父にから音楽を学んだ。 ヘンデルとバッハが生れたのは、1685年なので 2年年上である。
晩年のオペラはあまり成功しなかったが、1764年に 貴族に列せられ、最後のオペラ「アバリス」の 上演準備中の9月12日に80歳でこの世を去った。
39歳のときに出版された彼の「和声論」は有名で、 「近代和声学の父」といわれた。 クラブサン曲では、クープランには詩情あふれた 旋律の優美さがあるが、ラモーの曲は卓抜な リズムの思いつきとその巧みな操作、論理的で 明快なハーモニーと楽曲形式がみられる。
「タンブラン」は、「クラブサン曲集」の第1組曲の 18番で、ヴァイオリン曲などにも編曲されて、 しばしば演奏されるポピュラーな名曲になっている。
南フランスのプロヴァンス地方に発生した 活発な舞曲のタンブランは、本来は小型のフルートと タンブール・ド・バスクとよばれる胴の長いドラムで 伴奏されるものである。

(チェンバロ)クリストフ・ルセ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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