[PREV] [NEXT]
...... 2023年09月11日 の日記 ......
■ 《 クラブサン曲集 》   [ NO. 2023091101-1 ] s

【 第9組曲 第8番「ひるがえる髪飾り」】
            
クープラン,フランソア 〔仏〕
(1668.11.10〜1733.09.11) 64歳
            

             
クープラン家は、約一世紀にわたり優れた音楽家を
多数生み出した点で、ドイツのバッハ家と比べられる。

代々、音楽を職業としたクープラン家の最大の
作曲家であるフランソア・クープランは、
パリで生まれ、290年前の9月11日に同地で
64年の生涯を閉じた。

晩年10年間の生活については、あまりよく
知られてなく、早くから健康を害していたが、
詳しいことは分からない。

その音楽も、価値が本当に再認識されるように
なったのは、今世紀に入ってからである。

当時の音楽家はルイ十四世や十五世の
ヴェルサイユの宮殿に仕える、
宮廷クラブサン奏者やオルガニストたちだった。

クープランも「王室オルガニスト」の称号を
持っていて、“太陽王”ルイ十四世の厚い信任を
受け、晩年の王の憂鬱を慰めるために作曲し、
自らクラブサンを受け持って王の前で演奏した。

クラブサン作曲家として有名な伯父の
ルイ・クープランと区別するために、
彼は「大クープラン」と呼ばれていた。

十七世紀後半から十八世紀の第1四半世紀
までのフランスでは、クープランを中心として
クラブサン音楽が栄えた。

ハープシコード、チェンバロと同じ楽器の
フランス風の呼び方をクラブサンというが、
クープランはフランス・クラブサン楽派の
頂点にたっていた音楽家である。

宮廷作曲家として室内楽曲や王室礼拝用の
宗教曲を作曲している。

クラブサン曲集・全4巻(264曲)も残して
いるが、美しい詩的な標題をもつ27の
オルドル(組曲)となっている。
バッハの組曲のように、一貫して奏くための
ものではなく、一つ一つの曲が独立して
取り出されて演奏され、クラブサンのもつ
一種独特の優美さと華麗さを表していて、
ロココ的で、珠玉の逸品といえる。

    第1巻(1713年): オンドル第1番から第5番まで
    第2巻(1717年): オンドル第6番から第12番まで
    第3巻(1722年): オンドル第13番から第19番まで
    第4巻(1728年): オンドル第20番から第27番まで

第2巻の第9組曲は10曲からなり、第8番が
「ひるがえる髪飾り」で、優美な宮廷貴婦人の
髪飾りのリボンが微風に翻る様を描いている。



(チェンバロ)ケネス・ギルバート
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: