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...... 2023年09月04日 の日記 ......
■ 《 室内楽曲 》   [ NO. 2023090401-1 ] ch

【 間奏曲 ニ短調 】
         
ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳
        

         
ブルックナーの家系は十四世紀までさかのぼる
ことができるが、祖父も父も学校の教師で、
母は村の役人の娘だった。

11人の子ども(6人は出産時か幼少のころに
亡くなっている)の長男として、199年前の9月4日に
アンスフェルデンで生まれたブルックナーは、
楽才をもった父から音楽を学び、10歳のころには
礼拝の折にオルガンを弾かされていた。

13歳のときに父が病気で亡くなり、彼は修道院の
聖歌隊員に迎えられた。
父のような学校教師になるため勉強し、
27歳のときに教員免許を取得したが、その間も
音楽の勉強も続けていた。

30歳を過ぎてから和声楽、体位法、管弦楽法、
楽式論といった作曲理論を本格的に学んでいて、
音楽史のなかで珍しい存在だといわれている。

教会音楽家として活躍したブルックナーは、
敬虔なカトリック信者で、子供のような純真な
心情をもっていて、物質生活は質素で、
まったく世俗を超越した芸術生活を送っていた。
厳しく熱心なカトリック教徒として、生涯独身で通した。

ブルックナーの音楽が世人に認められ、その名声が
内外に高まったのは、60代に入ってからだった。
人生の黄昏どきともいえる時期に入って、
あたかも落日が壮大な残照を残すかのように、
すばらしい傑作を生み出している。

ブルックナーは1878年から79年にかけて、
数少ない室内楽作品のひとつの
「弦楽五重奏曲ヘ長調」を作曲している。

「間奏曲 ニ短調」はいったん完成したこの曲の
第2楽章の替わりとして書かれた。
しかし、ブルックナーは再び第2楽章を元の
スケルツォに戻してしまったため、「間奏曲」は
ブルックナー亡き後、ウィーンで単独で初演された。



(演奏)バルトルディ弦楽五重奏団
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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