 【 思い出(スーベニール)】
ドルドラ,フランティシェク 〔チェコ〕 (1868.11.28〜1944.09.03) 75歳

ヴァイオリン奏者、作曲家として活躍したドルドラは ズジャール(モルヴィア)で生まれ、79年前の 9月3日にガスタインで75年の生涯を閉じた。
ヴィーン音楽院で学び、宮廷オペラで ヴァイオリン奏者をつとめた後、ヨーロッパを 演奏旅行し、大成功を収めた。 55歳のときからに2年間アメリカに住んだが、 再びヴィーンに戻った。
室内楽曲、ヴァイオリン協奏曲、オペレッタなどを 作曲したが、ヴァイオリンとピアノのための 小品を数多く残している。 最も有名なのは、1904年に作曲した「思い出」で 華麗な重音のテクニックを展開させ、 懐かしさを感じさせる美しい小品である。
この曲は、電車に乗っていて、シューベルトの 墓の近くを通過しているときにメロディを思いつき、 慌てて切符に書き留めた。 そのシューベルトも、曲を思いついたときに ありあわせの紙に書きとめる癖があったと いわれている。

(ヴァイオリン)フリッツ・クライスラー (ピアノ) カール・ラルソン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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