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...... 2023年08月08日 の日記 ......
■ 《 ジャズ風 》   [ NO. 2023080801-1 ] co

【 トランペット協奏曲 第2番 】
      
ジョリヴェ,アンドレ 〔仏〕
(1905.08.08〜1974.12.20) 69歳
      

      
前衛的な現代音楽から商業用のポピュラーな
音楽まで、幅広く活躍した、フランス作曲界の
大家であるジョリヴェは、118年前の
8月8日にパリで生まれた。
ピアニストの母と、画家であり、劇場の
舞台装置家であった父から、芸術的資質や
傾向に大きな影響を与えられた。

パリ音楽院で教授を務め、日本人の弟子も育て、
教育者としても活躍したが、インフルエンザを
こじらせて、パリで69年の生涯を閉じた。

ジョリヴェは、オーケストラの全ての楽器のために、
1曲ずつ協奏曲を書きたいと語っていて、
多くの協奏曲を作曲した。

1954年に作曲した「トランペット協奏曲」は、
彼の代表作として親しまれている。
ジャズの要素と現代的な響きが融合した
ユニークな作品である。

原始的な打楽器の怪しい感じのリズムに合わせ、
ミュートをつけたトランペットが入り、曲調は
次に打楽器の叩くリズムで激しく荒々しくなり、
トランペット独奏が活躍し、冒頭の部分が繰り返され、
最後は激しく荒々しい音楽の中で終わる第1楽章。

ゆっくりとした導入で始まり、トランペット独奏が入り、
歌うような旋律が奏でられる。
幻想的でありながら、ジャズからの影響も感じられ、
最後は消えるように静かに終わる第2楽章。

ピアノの弾く荒々しいリズムに合わせ、
トランペットが主題を奏でていき、他の楽器も
その主題を受け継いでいく。
ジャズ風なところもみられ、その強烈なリズムは、
まるでミヨーのバレエ「世界の創造」をも想起させ、
ジョリヴェらしく、予告もなく突然終わる第3楽章。
  
    第1楽章 Mesto - Concitato(寂しげにー激しく)
    第2楽章 Grave
    第3楽章 Giocoso(陽気に)
    


(トランペット)ウィントン・マルサリス
(管弦楽)   フィルハーモニア管弦楽団
(指揮)   エサ=ペッカ・サロネン 
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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