【 青柳の堤 】 バターワース,ジョージ 〔英〕 (1885.07.12〜1916.08.05) 31歳
イギリスの作曲家のバタワースは ロンドンで生まれ、歌手の母親から 音楽の手ほどきを受けた。 父親の意向でオックスフォード大学で学んだ。 卒業後ロンドン王立音楽大学で短期間学び、 音楽の道を歩み始めたが、第一次世界大戦に 志願兵として従軍し、戦地(ポジェール)で, 107年前の8月5日に31年の生涯を閉じた。
彼が作曲家になることを反対していた父親は、 息子の戦死を知ると、送られてきた 勲章を手に涙にくれたといわれる。
バタワースはイギリス民謡を愛し、彼が作る 歌曲には民謡の旋律が重要な動機となっている。 やはり民謡を熱愛した13歳年上の ヴォーン=ウィリアムズ(1872〜1958)と 出会い、親友となり影響を受けた。
若くして世を去ったバタワースの作品は 数こそ少ないものの、1913年に作曲した 「青柳の堤」(緑の枝垂れ柳の岸辺)は 管弦楽曲の作品の中で、よく演奏される。
イギリスの牧歌的な雰囲気に満ち、 優しい風と緑の木々が生み出す繊細な 息吹きが、聴く者の心を淡い夢の一時に誘う 美しい音楽である。
(管弦楽)ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 (指揮) エイドリアン・ボールト ♪ 私が聴いた音源 ♪
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