【 歌劇「ウィリアム・テル」序曲 】
ロッシーニ,ジョアッキーノ 〔イタリア〕
（1792.02.29〜1868.11.13） 76歳
歌劇「ウィリアム・テル」は、１８２９年８月３日に
パリのオペラ座で初演された。
ベルリオーズなども大いに賞賛したといわれ、
大成功であった。
ロッシーニの３７歳のときの作品で、彼が書いた
３７番目の作品でもあり、また彼の
最後の歌劇となった。
その後は、歌曲、ピアノ曲、室内楽など
数多く書いているが、歌劇は一切書かなかった。
歌劇の題材は、シラーの有名な詩劇で、
弓の名人のウィリアム・テルとスイスの
ある独立運動とが中心になっている。
４幕５場の歌劇は、全曲を通すと５時間に近い
時間を要し、比較的盛り上がりに欠けているため、
全曲を上演されることはほとんどなく、
序曲だけが演奏会でとりあげられている。
序曲は４つの部分からなり、描写風に
ドラマの内容を暗示している。
第１部〈夜明け〉
チェロの演奏が主体で、静かなスイスの夜明け。
第２部〈嵐〉
嵐の来襲から、暴風雨、遠雷と描写的。
第３部〈静寂〉
イングリッシュ・ホルンを中心に歌われる平和な牧歌。
第４部〈スイス軍の行進〉
勇ましい勝利の歓びに満ちた行進曲
（管弦楽）アカデミー室内管弦楽団
（指揮） ネヴィル・マリナー
♪ 私が聴いた音源 ♪
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