 【 別れの歌 】 マリピエロ,フランチェスコ 〔伊〕 (1882.03.18〜1973.08.01) 91歳
 作曲者、音楽学者のマリピエロは、 ヴェネツィアの高名な家系に生まれたが、 11歳のときに両親が離婚をしたため、 父と祖母とともに旅を続けた。
17歳から音楽学校で学び、作曲を始めた。 23歳のときから、盲目の作曲家スマレイリャの 助手となり、口述を総譜にする仕事をした。
31歳のときにパリで、遊学中で1つ年下の カセルラに出会い、後に新音楽協会を設立した。
マリピエロは、モンテヴェルディ(1567〜1643)と ヴィヴァルディ(1678〜1741)の作品の 校訂者として有名だが、「モンテヴェルディ全集」と 「ヴィヴァルディ器楽曲全集」を復刻編曲している。
彼はグレゴリア聖歌をもってイタリア音楽の 真の伝統と考え、その上にたって 国民音楽の樹立を志した。
音楽学校の校長を70歳で定年退職をしたが、 その後も多くの作品を作曲し、50前の 8月1日に91年の生涯を閉じた。
マリピエロのヴァイオリンとピアノのための作品は、 4つの小品しかないが、1919年にカプリ島で 作曲した「別離の歌」は、緩やかな ロンド形式で書かれた情熱的な作品である。

(ヴァイオリン)ファビオ・ビオンディ (ピアノ) ルイジ・ディ・イリオ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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