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...... 2023年07月29日 の日記 ......
■ 《 管弦楽の伴奏 》   [ NO. 2023072901-1 ] co

【 チェロ協奏曲 イ短調 Op. 129 】
     
シューマン,ローベルト・アレクサンダー (独〕
(1810.06.08〜1856.07.29) 46歳 肺炎
        

        
シューマンの父は自らも著述をし、詩の翻訳を
したりして文学に深い関心を持つ書籍商だったし、
父より2歳年上の母は高い教養をもった外科医の
娘で、感傷的、幻想的、夢想的な性格をもち、
シューマンは両親の性格をいろいろと
受けついで成長していった。

シューマンは1854年2月6日、精神錯乱が
最悪の状態に達し、ライン川に身を投げた。
その後、精神病院に入ったまま、
ついに回復することもなく、167年前の
7月29日に梅毒による衰弱が原因の
肺炎のため46歳の若さで世を去った。

晩年のシューマンは協奏曲的作品と、
室内楽作品に創作意欲を傾けた。
この曲は優雅で詩的な雰囲気をかもしだし、
独奏のチェロと管弦楽が一体となっている。
ロマン派のチェロ協奏曲として、
随一の曲といわれている。

「チェロ協奏曲 イ短調」は、1850年ごろの作品と
推定されているが、シューマンはその後健康を
害していたので、指揮者としての活動に
たえられなくなったためと、適当な独奏者を
求めることができなかったので、
ついに生前には公演されなかった。

しかし、この曲の真価も認められ、作曲後10年、
彼の死後4年の1860年6月9日に
ライプチヒ音楽院の演奏会で初演された。

3楽章からできているが、ロマン派の協奏曲に多い、
各楽章ごとの切れ目のない、単一楽章の形で
書かれた作品である。

この曲はシューマン自身によって、
「管弦楽の伴奏を持つ」と記されていて、
管弦楽部は全く伴奏の役割をし、独奏チェロの
休止する部分の少ない協奏曲となっている。

         第1楽章 Nicht zu schnell
         第2楽章 Langsam
         第3楽章 Sehr lebhaft



(チェロ)ヨーヨー・マ     
(管弦楽)バイエルン放送交響楽団
(指揮) コリン・デイヴィス  
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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