 【 バレエ曲「エルキューレとオンファリア」】
ソル,フェルナンド 〔スペイン〕 (1778.02.13〜1839.07.10) 61歳

作曲家、ギター奏者のソルは、バルセロナで 裕福な家庭に生まれた。 軍隊に勤めていたが、イタリアオペラに魅せられ、 モンセラート修道院、バルセロナで音楽を学んだ。
1808年にナポレオンがスペインに侵攻をし、 ソルはギターのための愛国主義的音楽を書いた。 スペインが敗北すると、政府の要職に就いたが、 その後スペインを捨てパリに亡命し、 スペインに戻ることはなかった。
パリでは作曲家、ギタリストとして評判をよび、 ヨーロッパ各地で演奏活動をし、名声を得た。
1823年ににロシアを訪れたときに作曲した、 バレエ曲「エルキューレとオンファリア」は、 ニコライ一世の戴冠式のために書かれたもので、 成功を収めた。
彼は多くの作品を残しているが、1830年に 出版されたギター教則本「ギターの方法」は、 各国の言葉に翻訳された。
ソルの最後の作品となったのは、亡くなった 娘のために書いたミサ曲だったが、その2年後の 7月10日に61年の生涯を閉じた。
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