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...... 2023年07月09日 の日記 ......
■ 《 老いのいたずら 》   [ NO. 2023070901-1 ] or

【 バレエ音楽「風変わりな店」P. 120 】
         
レスピーギ,オットリーノ 〔伊〕
(1879.07.09〜1936.04.18) 57歳 心臓病
       

         
レスピーギは144年前の7月9日、音楽家の父と、
感受性の強い教養豊かな母との間に、
ボローニャで生まれた。

類い稀なるオーケストレーションの名人として
知られているレスピーギの音楽は、師の
リムスキー=コルサコフが鮮やかな水彩画とすれば、
彼は極彩色の油絵に例えられている。

限りなく永遠の都ローマを心から愛し続け、
演奏旅行以外はローマを離れることがなかった。

レスピーギは「古代ローマ帝国の復権」を訴えた
独裁者ムッソリーニの熱心な支持者だったが、
彼の死の翌月、ムッソリーニはエチオピア併合を宣言し、
2年後にはユダヤ人迫害が始まっている。

好んで古い音楽を現代的に生かしたレスピーギは、
34歳のときにローマのサンタ・チェチリア音楽学校の
教授になって以来、同校の図書館で昔の作曲家の
作品を調べるのを楽しみとし、それらの中から
気に入ったものを自分の管弦楽法で編曲することを
しばしば行なっていた。

ロッシーニの音楽に基づいて作曲した
バレエ音楽「風変わりな店」は、1918年に
バレエ・リュスのセルゲイ・ディアギレフから
作曲の依頼を受けて作られた。

イタリアのロッシーニ音楽院に保管されていた
ロッシーニの未出版の小品集「老いのいたずら」の
中から素材を借りてバレエ音楽にしている。

1919年6月5日にロンドンのアルハンブラ劇場で、
バレエ・リュスによって初演された。

あらすじは海岸沿いの玩具店を訪れた
アメリカ人の家族とロシア人の家族に、
店主は音楽に会わせて踊る人形をみせる。
やがて一組の人形の一体が買い上げられるが、
残った人形たちが夜中に動き出す。

1幕からなるバレエ音楽で、連続して演奏される。

1、序曲      
2、タランテラ   
3、マズルカ    
4、コサックダンス 
5,カン・カン   
6,ゆっくりなワルツ
7,夜想曲     
8,ギャロップ   



(管弦楽)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) アントニオ・ペドロッティ    
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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